舳倉島漁場は海士町自治会が運営しています
●海士町 町内組織
海士町は16の組割(アタリとも呼ぶ)から構成されている。これは、宮、寺、自治会、青年団、その他海士町全体を範囲とするものである。
各組割からお寺、お宮、自治会などの代表をそれぞれ選び、代表達が、祭りや漁業などの権利・調整などを話し合いで決める。各代表は決定事項を各自の組合員に伝える。
海士町町民は、全員、奥津比羊神社(おくつひめじんじゃ)をまつり、法蔵事の檀家になり、自治会員にもなる。同時に輪島市漁協組合員にもなる。漁業に関わらないひとでも、町民であればほとんど漁協に加入しており、漁獲物は原則的に漁協に収めることになっている。
町運営の中心は海士町自治会であり、これは漁場である舳倉島、七ツ島の共同経営者としての集団組織である。
●福利厚生の拠点、自治会館
平成9年、漁協の作業場移転跡地に、会員の負担で自治会館が完成した。各種会合、行事、集会、健康管理、冠婚葬祭などに利用できる多目的施設で、大広間2間のほか、アスレチック機器設置のフローリングルームや調理室を備える。館内には、縮尺10分の1の千石積渡海船を展示、漁具や民具などの海士町地域の歴史を伝える資料を展示ケースに納め、公開している。自治会事務所も、会館に隣接している。